転職を成功させるためのポイントを、順を追ってお話してきましたが、
転職を「成功した」と言えるのはどのような状態でしょうか。
もちろん、以前に所属していた会社で、きちんと引き継ぎをし、
トラブルなくスムーズに退職できるように整備することも大切なことです。
それは転職を成功させるのに不可欠な要素であるといえます。
しかし、それだけで「成功した」とは言えないと思います。
その時点ではまだ「退職に成功した」だけです。
「転職に成功した」と言えるようになるには、退職後に自分が望む別の就職をして、
はじめて「成功した」と言えるのではないでしょうか。
そして、実感として成功した、「よかった」と思えるのは、
次の仕事が自分の希望通りの仕事が、転職によって悩みや問題が解決され、
これから楽しくその仕事に取り組んでいくことができそうだと確信できた時。
その時こそ「成功した」と自分で思えるのではないでしょうか。
そのためには、退職に関するさまざまな手続きはもちろん重要ですが、
それ以上にまた、次に入る会社をどこにするか、どのタイミングで入社するか、
保険などはどうするかといったことを考える必要があります。
ライフスタイルが多様化した現代社会においては、働き方というものも多様化していて、
正社員のほかにも、会社によって準社員、契約社員、派遣社員、フリーランス、
業務委託などさまざまな雇用形態があります。
自分が転職してどのような働き方をするのかによって、動き方も異なってきますので、
しっかりと考えていきましょう。
また、職種や仕事内容も、求人広告や求人サイトを見る中で意識を固めていかなくてはなりません。
やりたい仕事を考えることも重要ですが、自分ができる仕事は何かということを明確にしていき、
次の仕事のイメージを固めていくようにしましょう。
転職活動をする上で気になるのはやはり給与ではないかと思います。
ステップアップやキャリアアップのために転職するのだから、
つい「今までよりも高い給与で」と考えてしまいがちですが、
実際には転職先での初任給は前職よりダウンすることも多くあります。
自分の生活にはどのくらいのお金が必要なのかという必要最低限の金額というのを計算し、
その上で希望金額を設定するようにしましょう。
その他、勤務時間帯や休日、勤務地や通勤時間、会社の規模や福利厚生、
社風や職場環境など気になるところはたくさんあります。
できるだけ長く働き続けることができるように、しっかりとプランを考えて動いていけるようにしましょう。