ここでは開発コンサルティングの代表的な企業をいくつか紹介していきたいと思います。
日本工営は戦前、ダム建設や電源開発を起源とする日本最大手の建設コンサルタントです。
それ以外にも事業は多岐にわたり、道路、鉄道、港湾、水道事業、電力設備のの維持管理ならびに地盤、地質の調査もおこなっています。
多くの海外プロジェクトを手がけているのでそのいくつかを紹介します。
日本工営の最初の海外プロジェクトは、1954年のミャンマー国での水力発電計画です。
その後もペルーでの浄水場建設やインドネシアで水資源セクターのインフラの維持管理を手がけました。
ケニアでの水力発電建設事業プロジェクト、イラクでの大型発電所建設プロジェクトでは相手国政府の要請で安定した電力供給のため施設設備の維持管理に尽力するとともに、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの普及にも力を注いでいます。
八千代エンジニヤリングは建設事業とともに施設運営、コンピューターならびに関連機器による各種事業をおこなっている会社です。
国内外で多くの事業を受注しており、海外事業は主に国際協力機構や相手国政府からの発注です。
社会、経済インフラの整備や電力、プラント計画、水資源関連のプロジェクトも多くありますが、学校建設計画や情報通信分野でも活躍しています。
その仕事は南部アフリカやミャンマー、ペルーでの情報通信の調査や被災地での復興計画など、世界各国で総合建設コンサルタントとしての事業をおこなっています。
1957年設立された会社で、2006年グループの経営部分を分離して株式移転により親会社であるACKグループが設立されました。
オリエンタルコンサルタンツはその完全子会社に位置し、グループの中核を担っています。
また、ACKグループである強みとして、オリエンタルコンサルタンツを中心に調査や計画、設計、工事の施行や運営管理など各部門の専門会社を擁していることが上げられます。
これによって顧客にワンストップサービスを提供し、グループ内で相互に影響しあって成長できる環境が実現されています。
1947年日本を代表する航空会社「大日本航空株式会社」の資産を現物出資することによって創業された会社です。
地質調査、土木・建設コンサルタント分野へ参入を果たし、防災分野、環境エネルギー分野等を取り込むことで、空間情報技術をベースとする総合的なコンサルティング企業として成長を遂げてきました。
1960年代に始まった開発コンサルティング事業は毎年30カ国以上に及び、業務分野も地理調査や給水、環境管理、廃棄物管理、防災、文化財保存、地球温暖化対応など多様化しています。