企業が経営する上で、浮かび上がった課題を解決するための戦略やアドバイスを行う戦略系コンサルティング。
具体的にどのようなことを行うのか仕事内容を紹介していきます。
企業合併買収や企業提携のことで、企業の存続と発展が課題の企業に提案します。後継者問題の解決や業界再編に備えた経営基盤の強化、事業の領域を拡大することで経営課題を解決したいときに有効です。
M&Aは、譲渡する企業だけでなく譲渡される側の企業にも、時間や経営資源をかけずに事業を開始できるといったメリットがあることから、経営戦略のひとつとして活用されることがあります。
戦略系コンサルティングは、M&A候補の企業マッチングや条件交渉など、スムーズに契約が成立するようマネージメントを行います。
市場開拓が思うようにいかないという課題を持っている企業に対し、製品や価格、販売方法、社内体制などを見直して改善を図ります。
まずは市場の中で置かれている立場を分析し、今後の成長性などを市場データから見極めて目標を再設定します。
また、戦略策定時には実現するための戦術を定めて定期的に戦術の効果を測り、目標達成に向けた見直しをPDCAサイクルによって実行していきます。
客観的な視点で消費者・顧客・市場に対し調査を行い、仮説を立てて検証して立案していきます。
取得したデータを数値化して全体像の把握を行う定量調査や、オピニオンリーダーや専門家、注目されている企業へヒアリングなどの調査を行い、新規事業を展開する前に課題や問題、解決方法を事前に把握することができます。
また想定されるリスクを事前に回避でき、成功事例を把握することで戦略のための材料となるのです。
今ある企業の強みや能力を活かして、事業展開ができるかを見極め経営資源アプローチを行います。新規事業に参入するにあたり競合企業の模倣を排除しながら、自社の強みを長期にわたって利益を得られる戦略を立案していきます。
ITを積極的に導入して活用することであらゆる業務を統合し、経営判断の迅速化を行ないます。そこから新しい価値を企業内に作り出し、新たな戦略やビジネスの創造につなげるというものです。
IT戦略は情報セキュリティやコンプライアンスなどにも大きくかかわる分野のため、コンサルティングへの依頼とともに、社内でもIT技術の習得と専門的にマネジメントできる人材確保や育成が必要です。中長期の戦略になるため、戦略と同時に社内でも計画を立てる必要があるでしょう。